この頃、時間の流れがとても速く感じられ、その中で少し息切れすることがありませんか。
速いことがいい場合もあるのですが、ものを作る立場として、ちょっと待って…と思うことがあります。
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本来何かを作る時、その向こうには誰かの顔があったはず。
それが料理でも、洋服でも、身の回りのものでも…。
もちろん印刷物も同じです。
すこしゆっくりであっても、誰かの喜ぶ顔を思い浮かべながら、ひとつひとつ手をかけてつくることができれば。
一枚の写真もひとつの言葉を添えることで物語が生まれるのでは。
そんな思いからBLBがスタートしました。
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“Black Lab”そう、文字通り黒いラブラドール犬のことです。
私たちの会社には、かつて黒ラブの女の子がいました。
社内をうろうろしていた彼女こそ、名前の由来です。
生来人間好きの彼女のこと、仕事中のみんなの足元にまとわりついていました。
じゃまと言えばじゃまですが、だからといって誰も追い出したりはしません。
それどころか、どんなに忙しくても姿が見えないと探してしまうほど…。
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それは彼女の持つ空気のせいでしょうか?
人間の言葉を持たない彼女は、その眼差しで、しっぽで、時にはからだ全体で、私たちに色々なことを教えてくれます。
その存在が、私たちを元気にしたり、和ませてくれたりしました。
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そんな力が、この小さな本に宿れば、手にした誰かの心にぽっと灯りがともせれば、そう願っています。
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